隣保班(いわゆる隣組)のボスから棕櫚縄(シュロ縄)をいただきました。
シュロの木から皮をはいでその繊維をよって作った縄です。
藁と違ってシュロは短くて硬いのでとても難しいのだそう。
太さも均一で硬くしまった見事な縄です。
シュロ縄は水にも強く丈夫で、かつてはとても重宝したそうです。
田植えに使ったり牛の引き綱したり。
今でもいろいろな用途に使われていて、写真のものは屋根葺きように
つくっていたものだそうです。
(かやぶき屋根の中のほうに使うらしい。)
「おりいさんなら、わしらの思いつかんような使い方をしてくれるやろ」
といって惜しげもなくくださいました。
さて何に使いましょう。
ちょっとプレッシャーです…。
一昨日の晩にボスの家で隣保班の男衆の集まりがありました。
集まりといっても「ちょっと寄ろうや」というもの。
ボスを中心に昔の話で盛り上がりました。焼酎片手に。
私はお茶。
小さい頃した悪さの話から昔の山仕事の話などなど・・・。
昔の話は生活の知恵満載で、なんとも面白い話ばかり。
そんななか 「この人(ボスのこと)は引き出しを沢山もっとる」
「おらんようになる前に引き継いでもらわないけん」 という話になり
縄よりをおしえてくれということに。
神社のしめ縄もボスの手によるもので、実はボスは名人。
難しいシュロ縄もお手の物なのです。
近いうちにみんなでボスから縄よりを教えてもらうことになりました。
おぼえが悪いとゲンコツ食らうらしいですが…。
とても楽しみです。