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かぜとおひさまの暮らし

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2009年 02月 09日 ( 2 )

断尾

昨日までの暖かさがウソのように寒くなりました。
昼からは雨が雪に変わりました。
(前津江でもこのあたりだけだったようですが…。)

今日は家族以外の誰とも口をきかない日…。
(特別変わったこともなく、普段どおりの日常ということです。)

なのでまたひつじネタです。 断尾ってきいたことあります?

羊ってもともとは長い尻尾があるんです。生まれたばかりの子羊にはかわいい
尻尾がついています。 でも、ボンさんやフワフワさんにはありません。
実は子羊のうちに切ってしまうのです。

家畜としての羊の尻尾は、何の意味もないのだそうです。
糞がこびりつき重くなりハエを振り払うことも出来ず、あるとかえって不潔になり
病気の原因になってしまうらしいのです。
「えー。でもー。」といろいろ調べましたが、やっぱり切ったほうがよいというのが
結論でした。

・・・でもどうやって?

小さなゴムリングを尻尾の根元につけて壊死させるやり方と、焼き切るというのが
一般的な方法らしいのですが…。
地元の牛も診てくれる獣医さんに聞いてもはっきりした事がわからなかったので
ボンとフワフワさんの故郷・六甲山牧場にたずねてみました。

すると牧場の獣医師さんがとても詳しく教えてくださいました。
断尾は生後一週間から10日ごろ行う。 方法は焼き切る。 準備するものは…
などなど。ようは、尻尾を切ったあとに消毒と止血をかねて焼くということなのです。
聞くと簡単そうなのですが・・・。

一週間から10日というと今週末…。

はぁ~。どきどきです…。
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by ohisamatokaze | 2009-02-09 23:41 | ヒツジ

赤ちゃんの力

森のくらしのブログで連日話題となっている
我が家の羊の赤ちゃんのこと
もう充分!と思われている方にはごめんなさい。
今 我が家での話題はこれ一色なのであります。

4日前の夕方、思いもかけなかった子ひつじの誕生!
(本当は思いもかけないようでは羊飼い失格なのだけど・・)

子どもたちは帰宅したばかり、ランドセルは草はらに投げてある
わたしは夕飯づくりの真っ最中
フワフワさんのおしりからヒヅメがチョンとのぞいている
まだ、信じられないきもち・・
頭を切り替えて、落ち着け落ち着けと自分にいい聞かせる
あかり!あかり!
もうあたりは暗くなり始めていたから・・
子どもたちはふわふわさんをやさしく擦って「がんばれ」と声をかけている
つくりかけのお味噌汁がコンロにふきこぼれてしまっていた。
獣医さんはいないし、私たちもふわふわさんも初めてのお産
大丈夫かな・・・正常な時期なのかな・・赤ちゃんの大きさは充分なのかな・・
さかごだったらどうしよう・・ちゃんと生きてるかな・・
主人はその日、どうしても抜けられない会合の予定だったから
その時間までに生まれなければ、わたしが取り上げなければ・・
いろんな思いが体の中をぐるぐるぐるぐる
周期的に来る陣痛でいきんでいるおかあさんをみていると
自分のお産をいっきに思い出した。
助産婦さんがしてくれたことなんかを思い出して、やってみる
難産なのか?正常なのか?もわからない
あたまがみえた!さかごじゃない!
すこしづつ先へ進み始めた
と、するりっとあかちゃんのからだがうまれて、
主人が受け止め、へその緒も自然に切れたようだった。
破水があってから一時間くらい・・・。さあ、おかあさんは?
あかちゃんのからだをやさしくなめはじめた!よしよし!
ちゃんとちゃんとふわふわさんはおかあさんになれたのです。
もう、涙涙・・
みんな夕飯のことも、おなかがすいたことも忘れて眺めていました。

主人は会合に出かけ、残った私たちは次の心配をかかえて見守っていました。
あかちゃんがちゃんと立って、自分でおっぱいを飲めるのかってこと・・
すぐにあかちゃんは、よろよろと立ち上がり、いっぽいっぽ歩けるようになった。
次はおっぱい。でもおかあさんの毛がもこもこすぎてなかなか見つけられない
ニュージーランドで子牛に最初のおっぱいをあげるのは私の役だったけど
哺乳器だったよ・・・(汗)
私も一緒にふわふわさんのおっぱいをちょうだいするような格好になって
あかちゃんのあごをもっておかあさんのおっぱいをひっぱって・・
あごをくいくいと動かしてあげると、そうそう上手に飲めてる飲めてる
そこまですることなかったのかな・・ともおもったのだけど、あとで調べてみると
生後、5時間以内に初乳を150ml以上飲まないと死んでしまうこともあるらしかったので
必死に飲ませたことは正解だったと知って安心しました。

ちょっと飲んでは、くたりと寝てしまうあかちゃん、ヒトのあかちゃんとおんなじだ
おっぱいは立ってでしか飲めないから、あかちゃんが欲しがるたびに立ち上がって
授乳するふわふわさん。
「今夜は寝られないよ!ま、ゲップさせなくていいからラクだよ」などと
先輩面をしてみる・・・。でもすっかりお母さん顔のふわふわさんに安心
その夜は心配で、夜中何度も様子を見にいきました。

生後3日はあかちゃんとおかあさんはやや狭い小屋の中に入れて出してはいけないそう・・
赤ちゃんのためだけでなく、おかあさんが母としての自覚を持てるようにするためだとか
大切なことなんだな・・母子同室・・
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ニュージーランドでは、子牛は生後すぐにお母さんから離されてしまいます。
わたしがその子達のおかあさんの役で、おっぱいの飲み方を教え、
哺乳器からミルクを飲ませていました。
でも、このひつじの親子、そして傍らにいるボン父さんを見ていると
その光景の美しさに感動し、これがあるべき姿なんだと感じます。

子ひつじが生まれたことで、こんなにもやさしく、幸せな気持ちになれること
そして、大切なことは何なのかを教えられた気がしました。

一日一日、瞬間瞬間ごとに成長している子ひつじをみて、不思議な力を感じています。

まんまるお月さま、雲の切れ間から
今夜もやさしくひつじの家族を見守ってくれているかな。
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by ohisamatokaze | 2009-02-09 21:59 | かぜ notes